【25】続 窓ぎわのトットちゃん
窓ぎわのトットちゃんを読んだことが無いのですが、読んでみました。
黒柳徹子のようなハイカラでゴージャスな生活が当たり前に育ったお嬢様でも、
戦時中は食べるものに困り、
着る物を選べず、
文字通り命からがら疎開先で肩身を狭くしながら生きて
家は焼け、ゼロスタートしなければならず
家族を取られて
とにかくとにかくひもじく生きる。
あくまで黒柳さん1人の戦争体験を綴った前半ではあるのですが、
戦争に行きたくて行った人は
やっぱりいなかったのだなぁ、
戦争に出かけて敵国と戦った兵隊さんたちの
兵隊服の下は今の私たちと変わらない
平和に暮らしたい人間だったのだなぁと想像することができました。
そして、だからこそ、やっぱり戦争は無くなるべきものだなぁと思いました。
東京大空襲、広島の原爆、この本に出てきた青森大空襲。
民間人が巻き込まれてしまったおぞましい戦争に
胸を痛めるばかりです。
戦争など2度と起きてほしく無いと、
誰しもが考える世界になるためのひとつの方法でしか無いですが、
戦争体験は引き継がれなければなりません。
この本を通して、わたしはそう思いました。
そのうち、3度目の平和記念資料館に行きたい。
そこで、敵国含め、犠牲となった方々、生きるために人殺しにならざるを得なかった方々の鎮魂を祈りたいと思いました。
あれ?
本編と若干はずれてしまいましたが、
黒柳徹子さんから溢れるオーラやパワーを文章から受け取った気がしました。
もちろん、バックグラウンドの良さが天真爛漫さやポジティブな思考を育んでいることもあるのでしょうが、
それを武器にずんずんと進んで進んで進み続けられる人はほとんどいないと思います。
黒柳徹子さんの人知れぬ努力と胆力があってのことだろうと思います。
日本のテレビ界を黒柳徹子さんの立場で牽引してきたのかぁすごいなぁと思いました。
黒柳徹子さんの文章を通して想像するテレビの世界は華やかで賑やかで豊かさの象徴で…
なんて素敵な時代だろうかと思いました。