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母と子、家族の結びつきがテーマなのかな。
ずっと不穏な流れだったので、別府での生き生きとした早苗の描写がお気に入りです。
別府の砂湯にはいってみたいと強く思いました。
思春期に差し掛かる子どもは、どんな心情か。確かに、力のように、こんなふうに複雑に物事を考えられるし、でも基本は単純に考えている。狭間の年頃なのだと思いました。
早苗が別府を離れるシーンはグッときました。めっちゃ別府の皆さんいい人たちだぁ。
物語には出てこないけれど、また家島にも、大分にも仙台にも、出会った方々に会いに行くのだろう。
何か困難にぶち当たっても、同じように悩む人が大勢いることが力になるだろうし、意外にも人は優しくおおらかであることも安心する。読むと力が湧いてくる物語でした。