2024-01-01から1ヶ月間の記事一覧
湯本香樹実 有名な本だけれど、初めて読んだ。ずっと読もう読もうとタイトルを冷蔵庫に貼ってあった。 小6の夏、3人組の1人が祖母の葬儀を経験する。 死体を見たい好奇心が湧いた2人の仲間。街の中のある一軒家に一人暮らしのおじいさんがいる。そのおじいさ…
鎌田實 自分を大切にすることと、自分本位なことは違う。 この言葉の違いが分かるように人を育むには、経験や体験が不可欠だと思う。 どんな時間でもスマホがあれば自分の好きなことだけに目を向けられる時代だからこそ、常に人との関わりの中で生きていくの…
伊藤守 どうしても「説明しよう」「わかりやすく伝えよう」と思ってくどくどこちらの言い分を語りすぎるなぁと反省。 この本を読むたびに反省するのだけれど、全然できるようになっていないよ。もー。 定期的に読み返して潜在意識に叩き込んだり、トレーニン…
町田そのこ 楽しみにしていた町田そのこさんの本。 『52ヘルツのクジラたち』は衝撃的だった。 そして『夜明けのはざま』。 「死」「ジェンダー」「仕事」「生き方」「選択」…テーマとなりそうな言葉はたくさん浮かんでくるが、どれが一番ということではなさ…
桐野夏生 東電女性社員殺人事件をモチーフにしたフィクションの下巻。 美醜にこだわる語り手の「わたし」。彼女のこだわりは美醜だけでなく、経済的豊かさ、頭の良さ、そして普通の幸せへの執着があることが下巻にて明らかになる。 上巻で彼女に感じた違和感…
東野圭吾 今回も面白かった。 何より、タイトルが読みたくなるタイトル。 途中で多分犯人はこの人なんだろうなぁと思ってその通りではあったのだけれど、ラストは二転三転し、予想はついていても楽しめた。さらに、ラストの後にそのまたラストがあって、そこ…
益田ミリ 益田ミリさんの漫画ってこんなに染みるものだったっけ。 漫画家ナツコの日常は、本当になんてことない日常。 だけど、ナツコが感じたことや、こうしたらよかったということを漫画にするとなんとも日常が尊いものに見えてきたり、些細なことだけど反…
松田崇弥 松田文登 ヘラルボニーと出会ったのは2019年の池袋でのポップアップストア。 その頃、SDGsという言葉が広まり始めていて、 自分の仕事とも切り離せない分野でもあり、さまざまなSDGs関連のプロダクトを紹介するそのポップアップに別のブランド目的…
金田一秀穂 この本は本当に好きな本。 簡単なのだけれど、だからこそ全て頭に叩き込んで自分の言葉に落とし込み、人に伝えたい内容。 また、金田一先生がこの本で伝える内容を実践して、仰ることを実感したいと思わせる内容。 想像するだけで豊かだ。 私たち…
原田マハ とても好きな作家の1人、原田マハさんの短編集。 原田マハさんのこれまでの作品とは違う、ひたすら暗くどろっとした内容で、一つ目の物語からなかなかの性描写にびっくりした。 物語の2人の女の子が全く救われなくて、 多分そんなこと望んでなかっ…
永井紗耶子 読み始めは「あ、こういう感じ?」と、時代物に自分が感じる読みにくさがあったが、 難しい言葉が物語の中で説明されていることもあり、登場人物の語り口調になれてからはあっという間に読み終わった。 続きが知りたくて、一気読みしてしまった。…
大塚ひかり BLがテーマなのだが、内容としてはBLを軸にした日本史で、BLに興味のないわたしも読んでいておもしろかった。 古典や歴史を少し齧ると、日本だけでなく世界中で、男色や同性愛、男性同士のバディの在り方などにおおらかな時代があったことが分か…