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吉村仁
そのセミがなぜその周期で大発生するのかを説いた一冊。
素数という数字がもつマジカルな性質が、長い年月をかけて生命に影響しているということがわかる。
素数以外の数でも、確率を数字で見ると誤差に見える。
しかし、それが何万年という単位になると誤差は大きな違いとなるということに不思議さを感じた。
最後に、長い氷河期すら乗り切ってきたセミおよびたくさんの生き物たちが、今急速に絶滅に瀕している。
こんなに短いスパンで急激な変化をしてきた歴史がないからだという。
人間至上主義ではいけない。気づくのが遅すぎた。
でも、気付いたのだからできることをしていくべきであると感じる。