読書感想文など

30代後半の忘備録です。

【26】異彩を、放て。


 

松田文登

松田崇弥

 

わたしの好きなヘラルボニー

出会いは2019年の池袋東武でのポップアップストア。

そこはSDGsをテーマにしたブランドが集まり、

もともとはカエルデザインのアクセサリーが欲しくてでかけたんだっけ。

そこで出会ったヘラルボニーのハンカチ。

 

何これ。美しい。

 

当時1枚2500円のハンカチを自分用と友達用に3枚購入した。

その後インターネットで調べると、岩手県の美術館がプロデュースしたアート作品だということがわかった。

知的障害を有する方がどのような形でも、力を認められ、適正な対価が支払われることに非常に喜びを感じた。

また、ヘラルボニーというブランドに出会えたことが嬉しかった。

職場で、すぐに子供達に紹介した。

「あなたたちには可能性がある。」

 

そんなヘラルボニーがわたしの大好きなcoten radioで紹介された。

そのとき、初めて松田文登さんと松田崇弥さんの存在を知った。(ヘラルボニーを調べた時は経営者創設者に興味なかったみたい…わたしの雑なサーチ)

運命だと思ったな。

だって、cotenradioはわたしの人生を変えた。

知ること探求すること教養を身につけることを楽しいと知らせてくれたんだもん。

 

前置きはここまでに。

「異彩を、放て。」は、はじめにから終わりまで泣きっぱなしだった。

一般的に、みんなが受け入れやすい障害といえば身体障害、視覚障害聴覚障害を有する方々じゃない?

そんな気がする。

知的障害や発達障害って普通じゃないって思っている人が一定数いると思う。

彼らを語るときに偏見や侮蔑がうかがえる。

わたしは中の人だからまだまだ感じる。

社会の冷たい視線。

だから、ヘラルボニーが知的障害者に特化し、ひらけた社会をつくろうと働きかけていることが嬉しくてたまらない。

わたしの愛する子供達が喜びや幸せを謳歌できる世界に変わる。

そんな期待で喜びが溢れるおもい。

親は泣かなくていい。

不安にならなくていい。

人々の喜びを感じるから想像するだけで涙が溢れる。

読んでいる間、期待で感極まってずっと泣いてた。

 

文章も驚くほど読みやすい。

HIPHOPがお好きだということでリリックみたいに熱く、心地よい文章。

 

あぁ、花巻市に行きたいよ!

ヘラルボニーをもっと知りたいし、

関わってみたい。