読書感想文など

30代後半の忘備録です。

【32】地図と拳

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地図と拳 [ 小川 哲 ]
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小川哲

 

恐ろしく分厚い本でした!

歴史的背景が分からなくても読めるし

勉強にもなります。

分厚いし昔の話だから読みにくいのかとおもったら、そうでもなく引き込まれてしまいます。

 

登場人物の思想が様々で、

殺したくて殺してた人なんて、

前線に向かいたくて向かった人なんていないよね、そりゃそうだ。なんて思いながら胸を痛めて読んでました。

嫌な時代だなって。

 

 

「君は満洲という白紙の地図に、夢を書きこむ」
日本からの密偵に帯同し、通訳として満洲に渡った細川。ロシアの鉄道網拡大のために派遣された神父クラスニコフ。叔父にだまされ不毛の土地へと移住した孫悟空。地図に描かれた存在しない島を探し、海を渡った須野……。奉天の東にある〈李家鎮〉へと呼び寄せられた男たち。「燃える土」をめぐり、殺戮の半世紀を生きる。

ひとつの都市が現われ、そして消えた。
日露戦争前夜から第2次大戦までの半世紀、満洲の名もない都市で繰り広げられる知略と殺戮。日本SF界の新星が放つ、歴史×空想小説。