ゲド戦記2
読みました
影との戦いの続き。
こわれた腕環の方が面白くて読みやすかったです。
狭い社会に閉じ込められていた少女が自由を得るまで。
10代の少年少女に薦めたい。
後半は毒親の支配から逃れる子供、決まった慣習の呪縛や植え付けられた常識に囚われた子供の気持ちに置き換えて読んでいました。
テナーの心情がとてもいいし、情景の表現も美しい。
自由ゆえの苦しみに泣いた。
自由の重さ。
自由は与えられるものではなくて、選択すべきものであり、しかもその選択は、必ずしも容易なものではないのだ。
坂道を登った先に光があることはわかっていても、思い荷を負った旅人は、ついにその坂道をのぼりきれずに終わるかもしれない。