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著者の藤原さんは、ネット時代を批判するために、ネットや若者の思考を知り尽くしておられて、読んでいて不快にならない本でした。
気づきの多い本であったように思います。
大量の情報を咀嚼し、自分の考えに役立てることの大切さ。これは、今の時代、どこでも言われていることです。
知らなければ思考できない。しかも、咀嚼できるほどでなければ役立たない。それは、検索によって得られる情報だけではいけないというこです。
わたしもほぼ中毒者です。
スマホなしで生きていくなんて考えつかない。
でも、それによって失っている時間や経験や喜びがあることも理解しています。でも、やめられない。
わかっているから、子供にはまだ渡したくないと考える。
この本を読んで、昨日、手ぶらで散歩をしてみました。枯葉を踏む音を聞きたくてわざと踏んで歩く。木漏れ日が美しくて、上を見上げて歩く。充足した時間でした。