読書感想文など

30代後半の忘備録です。

【129】青いヌプキナの沼

かこさとし

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アイヌの兄妹のものがたり。

 

内地の人間がエゾを支配したあとのものがたり。

 

最近、わたしは日本という国がどう残っていくのかと考える。

1億人の小さな国。

1億人しか話さない日本語という言語。

大切にされてきた祭事などの文化の衰退。

2500年も継承されてきた天皇制の在り方や意義。

皇室の方々の人権や幸せとは。

伝統文化や技術の継承。

自然や文化、土地それぞれのよさ。

 

いずれ、私たちの愛する国は無くなってしまうのだろう。

ひとりひとりが日本独自の伝統文化の良さに気づき、後世につなごうと努力しなければ、無くなるだろう。

 

実際、アイヌも守らなければ奪われたまま、「昔あったそういう文化や民族」になってしまい、幻とか、伝説になってしまっただろう。

守りたいと声を上げる人々や団体が一定数いるから、今は守られている。

この方々がどんなに理不尽にひどい目にあってきたか。

同じように痛めつけられて奪われてきた文化や歴史がこの世にどれだけあるのか。

インディアンやメソアメリカ、黒人、アイヌ、どれだけの文化が理不尽に搾取されてきたのか。

考えるだけで悲しくて苦しい。

全ての人が幸せに暮らせるように考えていきたい。歴史を知った上で暮らす、現代を生きる私たちの使命だと思う。