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分厚い!
おもしろかった。
ほとんどセリフで構成されていてテンポがよく、
登場人物にいかにも物語の登場人物、って感じの不自然さやクセがなく(←クセがあるのは、ちょっと苦手)
非常に読みやすかった。
半分読むまでに3日かかったけど…
半分以降は3日目に読み終えちゃうくらいおもしろかった!
弁護士の父を殺された女性弁護士持月と、
クセのある元刑事弁護士西の2人が殺人事件を追っていく。
大切な人を奪われる悲しみは負のループで連鎖していくことが分かる。
憎い誰かは、誰かの大切な人なんだなって思う。
でも極限の場面で、人は利己的になるよね。
当たり前だとおもう。
垂水涼香は非常に人の気持ちを優先する聖人みたいな人だった。
そんな人が理不尽に悲しみのループに巻き込まれて…すごく辛い。
犯罪は何でダメなのっていう問いの一つの答えが読み取れると思う。