読書感想文など

30代後半の忘備録です。

【85】人を見捨てない国、スウェーデン


 

三瓶恵子

 

北欧ってすごい憧れる。

税金は高いけど、教育も福祉も充実していて、

個人を尊重していて、インテリアとかがオシャレ!笑

そんな印象。

 

でも、この本を読んで、スウェーデンの生活は国の在り方の一つの例でしかないのかなぁと思った。

日本の人口とスウェーデンの人口が10倍くらい違うこと。

この国の幸せについてインタビューしているのは子供にだけで、

大人や青年がどう思っているか分からないこと。

税金が高いと、物的な豊かさを求めたりお金持ちになりたいって人(そういう人は向上心や技術、思考力などという力ももってると思う)が海外に流れてしまわないかな。

稼げる人が稼げない国とか、めちゃくちゃ仕事をしなければならない人とかが精神的にも豊かに生きられないとか。

能力のある人が海外に流れたら、スウェーデンは発展していきにくいのでは?と思った。

素人だからわからないけど。

 

教育はおもしろい。自主性がないとやばい。

本来の学びの姿かと思う。

だけど日本に導入したらとんでもないことになると思う。路頭に迷う家族も多いし、指導できない教師だらけだし。

でも、学びたいことが学べるって素敵だなぁって思った。

大学試験もAO入試っぽい。

本来あるべき姿ではある、本当に。

でも、私みたいな人間にはスウェーデン式の教育は無理だ…何も身につかないで終わる。

人生が長いからいくらでもやり直しが効くってのも本当かな、って思う。

やはり10代と30代では社会が違うと思うんだな…今から医者になれますよ、って言われても頑張れるかしら。

これはあくまで日本で暮らす日本の文化と生活様式しか知らない私の考えだけど。

 

質的豊かさを求める人にはいいのかもね。