|
凪良ゆう
自分で選んだことに責任をもつのは自分自身でしかない。
一貫してその覚悟を知る者とそうでない者が対比されて描かれている。
読後、では私はどうしたいかと考えると、やはり自分で選び、選んだからには後悔も責任転嫁もせずに生きたいと思った。
中盤での男女のもつれややりとりに胸を掴まれて読んでいて苦しかった。
見ないフリ。知らないフリ。
諦め。
流されて、誰かに寄りかかって。
でもそれを何処か冷めた自分が見ている感覚。
猛反したいきもちにもなった。
いつからでも何にでもなれる明るさもある。
適度に感情が揺れるいい小説だと思った。
3時間あれば読める軽さもよかった。
というか、読みたくなる。
おすすめの一冊となりました。