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森山至貴
クィア・スタディーズという聞きなれない言葉だが、内容は表題の通りだ。
クィア・スタディーズでLGBTを捉えていくと、無意識下の差別や制度の不十分さが見えて来る。
課題を捉えれば課題解決に向けたアイデアを出せる。
そうやってLGBTを身近なものに近づけて行くことが私たちにできることだと思う。
全て受け入れるべきとは思わない。
マイノリティを弾き出そうとする意識は誰にでもどの社会にも何にでも少なからずあるし、自分もまだまだ偏見の持ち主で、理解を示そうとしているだけの偽善者だ。
ただし、正しく知ることはマジョリティの義務だと思う。
知らずに語ることは愚かだと思う。
だからわたしはこの本を手に取った。
前半はかなりわかりやすい。後半はなかなか難解で読んで理解できたことは少なかった。
でも、わかるまで何度でも読むべき本だと思った。