読書感想文など

30代後半の忘備録です。

【133】ねがいは「普通」

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ねがいは「普通」 文化出版局 佐藤忠良 /
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佐藤忠良

安野光雅

 

母の趣味で、幼い頃から安野光雅の絵本に慣れ親しんできました。

繰り返し繰り返し読みました。読み返すと今も面白いと思います。

 

そんな安野光雅さんのことをより知りたくなりました。そして、数冊の安野光雅の本を読んでいます。

 

さて、「わたしが芸術について語るなら」の中で佐藤忠良さんもおっしゃっていましたが、

自然に触れることで、人の感性は育つのだろうな、と思いました。

元からあるものが自然。自然は摂理の中で生まれた形、姿。それが一番美しいのでしょう。調和が取れていると言うことの美しさは、それを感じられるほどの感性をわたしはもっていませんが頭では理解できます。

芸術に触れることで自然の素晴らしさをを感じられる。すると、自然を守りたいと感じる。

それって、最近聞こえるサスティナブル、SDGsの理念に通じそうです。

芸術に触れると、思いやりの気持ちが育ちそうです。

もう30代も後半ですが、美術館や自然観察の機会をこれからは大切にしていこうと思います。

 

この本には本物の芸術家についても書かれています。勉強家で、師弟制度で…知識をつける、技術を身につけるというのは、やはり1番で、身に付いて初めて周りに受け入れられるオリジナルを生むことができる。これ、今の「個性」や学校教育でもう一度話し合われ、考え直された方がいいことだと思います。

また、彫刻や絵画は瞬間ではなく、時間を感じさせるもので、その内面を表現するもの。

精神世界のものだと言うことを改めて感じました。

美術館に行き、芸術家の想いを鑑賞しに行きたいと思いました。