読書感想文など

30代後半の忘備録です。

【89】ひとりずもう

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さくらももこ

 

さくらももこさんのエッセイ。

昔はやって、すごくたくさん読んだ気がする。

このエッセイは知らなくて、やっぱり2000年代くらいから20年間も活字離れをしていたんだなぁと思う。

(もったいねー)

 

さくらももこさんは素晴らしく丁寧な絵を描かれる作家さんだと思う。

コジコジがとにもかくにも好きだけど、

いま見ると細かく丁寧な絵にうっとりする。

色も丁寧だ。

美しい。

かわいい。

 

このエッセイにはさくらももこさんの青春時代について綴られている。

高校時代をどう過ごし、周りはどうで、

自分はどう考えていたか。

そして、夢に気づいた後はどうしたか。

何もしないで過ごしたということだが、周りに同調しすぎず、常に自分と対話を繰り返しておられたのだと思う。

さくらももこさんは自分の時間に責任をもってもっている気がする。

そして、ちゃんとすきなものとそうでないものを見極めている。

憧れる。

 

とりわけ、あとがきがいい。

どんな風に夢を追ってほしいか書かれている。

何となく会社員になった人の言葉にこんな重みはない。

微調整、毎日できることなんてほんの少し。

 

ぜひ学生さんたちに薦めたい。

さくらももこさん偉大な作家さんだと思う。