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アレン・ネルソン
海兵隊の一員としてベトナム戦争の最前線にいたアフリカ系アメリカ人だ。1996年から、日本全国で1200回を超える講演を行い、2009年、ベトナムで浴びた枯れ葉剤が原因とみられる血液のがんで亡くなった。(転載 https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12174331677?fr=sc_scdd&__ysp=44Ki44Os44OzIOODjeODq%2BOCveODsw%3D%3D)
まず、黒人差別とゲットーでの生活、ゲットーでの生活により人格や思想が暴力をゆるすものとなってしまう悪循環に悲しくなってしまった。
そして、そういうものなのか、と信じられない気持ちにも。
海兵隊となるまでは荒くれ者の貧しい黒人として生きてきたネルソンさん。
苦しい訓練を経て、沖縄へ。
沖縄返還までの沖縄でのアメリカ軍の恐ろしさも少しだけ知ることができた。
この歴史の上で今の沖縄がある。
どれほど、沖縄の人が悲しんでいるのか。
基地を憎んでいるのか。
そういうことを理解できそうな気がした。
そして、ベトナム。
俯瞰したシーンでしか戦争映画では知ることができない。
1人の人が、1人の人をどのように殺し、何を見たか。
そういうことが知れるメディアはあまりない気がする。
名前のない誰かがストーリーに必要だから名前のない誰かを殺した、ということはあっても、
殺すことが目的とされた戦争が描かれることはないんじゃないだろうか。
だから、戦争を知らないし、
「悲しいと思いました」「戦争はダメだと思いました」
という意見しかもてない。
でも、この本では戦争で失われる命が個として考えることができ
自分だったらと想像することができる。
また戦争が始まった。
ロシアウクライナ戦争だって終わっていないし
また情勢が変わるかも知らない。
そしたら、沢山の人の平和が奪われるのかもしれない。
憲法9条のことも書かれていたけど、
戦争は無くならないのかしら。
日本人だから分からないよ。